ペットフードの栄養成分表示
2016年03月31日 10:03
ペットフードの栄養成分は、粗たんぱく質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、水分の5成分の表示が義務つけられています。
その他、必要に応じて他の成分も記載されていますが、栄養上必要であるたんぱく質や脂肪は、最低含有量を保証し『以上』と表示されます。
一方水分、繊維や灰分は、保証値より多いとカロリーが低下したり、一定の栄養を摂取できない恐れがあることから、最大含有量を保証し、『以下』の表示をしています。
4成分に『粗』とついているのは、栄養成分の表示についての分析上の精度を示したものです。
食品中の成分を分析する際に、直接目的とする成分だけを純粋に測定するのは難しいため、その成分のおおよその目安となる物質を測定することで求めます。
たんぱく質は、食品中の窒素含有量から求めますが、たんぱく質以外の窒素分も併せて測定されるため、その分析値を「粗たんぱく質」と表示しております。
他の3成分も、同様の理由で『粗』をつけています。
なお、『粗』の表示は日本独自のものではなく世界共通で、英語では「Crude」と表示されます。